ヘアケア

【薄毛】AGA|○○をするのはNG?××をしてないと…【対処と予防】

髪は女の命とは良く言われていますが、老若男女問わずにかけがえのない存在です。むしろ、髪の毛・髪型は、その人の見られ方、印象に多大な影響を与えています。男性ではメイクをする方は少数と思われるので、特にそのウェイトは大きいと言えるでしょう。

そんな、大切なかけがえのない「パートナー」がある日突然どこかへ去っていってしまったら…考えただけでもゾっとしますよね。 対処法や予防策を知っていれば、未知の恐怖に怯える生活からも脱却できるかもしれません。

今回は、「薄毛が気になる方」「家系の遺伝的に薄毛を危惧されている方」に向けて、私の経験を元にいくつかのアドバイスを提案していきます。

一人でも多くの方が救われることを願っています。

薄毛の種類と原因

他にも多種にわたる症状・原因の物が存在しますが今回は有名なものを紹介していきます。

  • びまん性脱毛症
  • 牽引性脱毛症
  • 脂漏性脱毛症
  • AGA(男性型脱毛症)

びまん性脱毛症

<症状>
びまん性とは「 広範囲に拡がっている/局在化されていない 」という意味です。薄い部分が広がっている状態であり、脱毛の症状というよりも見た目の状態を指しています。女性に多く見られ、髪が細く生えてくることによるボリュームダウンに始まり、つむじ周囲から薄毛が目立ってくる傾向です。

<原因>
加齢による女性ホルモンの減少によるFAGA(女性男性型脱毛症)、食生活や生活習慣などによってヘアサイクルが乱れる休止期脱毛症などが関係していると言われています。

牽引性脱毛症

<症状>
おでこの生え際・分け目・結び目が薄毛になる状態です。

<原因>
ポニーテールや、編み込みであったりのヘアアレンジで過度に頭皮に「牽引」がかかった状態を継続していると起こると言われています。

脂漏性脱毛症

<症状>
かゆみ・フケ・炎症を伴う、脂漏性皮膚炎の悪化から、頭皮・毛根がダメージを受け抜け毛となる状態です。

<原因>
脂漏性皮膚炎の原因はまだ特定はされていないようですが、食生活、ストレス、乾燥や刺激から皮脂が過剰分泌し上記トラブルを引き起こすとされています。また、皮脂の貯留によりマラセチア菌の増加も影響していると言われています。

AGA(男性型脱毛症)

皆さんよくご存じのAGAです。私も一時期、髪が細く、張り艶がなくなり悩んできた時期がありました…。

<症状>
AGAの特徴としては、思春期以降におでこの生え際、頭頂部の髪、どちらか一方、または双方から薄くなっていきます。若い男性の方で見られる症状です。皮膚内で毛髪を作り出す毛包が十分に成長しないため、髪の毛が太く長く育たないうちに抜けてしまい、 ゆっくりと抜け毛・薄毛が進行していきます。

日本人男性の30% がこの傾向があります。

つまり男性3人に1人くらいは薄毛に悩んでいる、または悩んだことがあることになります…。

<原因>
一般的に遺伝や、男性ホルモンの影響などが主な原因と考えられており、その男性ホルモンとは「DHT(ジヒドロテストステロン)」であるというところまで分かってきています。AGAの原因とされるDHTは、男性ホルモンである「テストステロン」「5αリダクターゼ(還元酵素)」とが結合することで生成されます。

「DHT」 = 「テストステロン」 + 「5αリダクターゼ 」

そして、DHTが毛乳頭細胞にある受容体と結合することで髪の毛の成長が抑制され、本来の毛周期を全うすることができなくなり、成長途中で抜け落ちてしまいます。すなわち薄毛になってしまいます…。

つまるところ、AGAの根本は「5αリダクターゼ」にあるとされており、現在では発症要因になる「5αリダクターゼ」を抑制する薬が存在しています。

対処法

  • 美容クリニック

日本では、2005年10月に厚生労働省に AGA治療薬 として「フェナステリド(プロペシア)」が承認されました。2015年以降には特許も切れており、ジェネリックが出回ったことで、現在では保険適応外と言えど随分コストが抑えられています

以外と最近のことのようです。あと十年早くにこの世に生を受けていたら…、あるいは、このことを知らなかったら今の私はなかったかもしれません…。

フェナステリド(プロペシア)

先にも述べた 「5αリダクターゼ」を抑制する薬です。 美容クリニックや、AGAを扱う皮膚科などで購入することができます。画像はジェネリックの商品になります。

服用方法も簡単で、毎日1錠を自分の忘れない時間を決めて飲み続けるだけです。旅行などにも持っていきやすい小さいプラスチック容器に入っています。お値段は¥7,000~¥10,000程度です。服用していることで薄毛の予防にもなるそうなので、「症状が軽度だけど髪が細いのが気になる」「絶対にフサフサを死守したい」という人も飲み始めても良いようです。

報告されている副作用として、肝機能の低下があるようですが、血液検査を初回と数か月後に行い、データの経過を観察すればリスクを回避することができます。たいていの美容クリニックや、皮膚科では必ず血液検査が薦められるはずです。もしも、個人で薬を取り寄せる場合でも、血液検査は受けておいた方がベターと言えます。 また、5αリダクターゼは全くの悪者というわけではなく、男性ホルモンのサポート、男性機能に関与しているとされています。報告は少ないようですが、生殖機能、骨格筋の発達等男性特有の症状が現れた場合は中止しなければなりません。 また、女性や子供の服用は禁忌となっています。

私は今も継続しているのですが、この薬を飲みだして半年ほど経過したあたりから、髪の量が増えたのを感じました。

正確には量ではなく、一本一本の髪が太く、抜けにくくなります。

私の場合はその他にも良い変化を感じることができました。

  • 横流しにした前髪が割れてしまうのが気になっていたが改善された。
  • 髪の毛の生え際の細い部分に気になっていた「天パ」のようなクセが改善された。
  • 張りが出て、スタイリングが格段にしやすくなり、アレンジを楽しめるようになった。
  • 艶が出て、髪がキレイと良く言われるようになった。

ディタステリド

ディタステリドはフェナステリドよりも後に発売された新しい薬です。フェナステリド同様に5αリダクターゼの生成も抑制する働きを持ちます。ディタステリドが違う点は、フィナステリドが抑える事ができない1型5αリダクターゼの生成も抑制する働きを持つ事です。 フェナステリドよりも高い効果が期待されていますが、まだ販売されたばかりの新しいお薬で、データも多くはないかと思われます。効果が高いということは、裏を返せば副作用も必然的に強くなります。フェナステリドで効果を感じにくい方は検討してみるのも良いかもしれません。 こちらも女性や子供の服用は禁忌となっています

現在販売されているものは、「サガーロ」という商品名のものがクリニック等で扱われています。

ミノキシジル

ミノキシジルは、元は高血圧治療のために作られた薬ですが、その副作用として発毛効果があることが発見されて、AGA治療薬へと転用されました。日本では外用薬のリアップという商品名でミノキシジルが含まれた育毛剤が販売されています。クリニック等では内服薬も販売されています。

効能をまとめると、脱毛を防ぐのが「フェナステリド」で、発毛を促すのが「ミノキシジル」と言えるでしょう。

また、ミノキシジルの副作用として男性特有の体毛が濃くなる可能性もあるそうです。それを聞いた私は、同時にヒゲ脱毛も行っていたため、服用はしませんでした。

フェナステリドとミノキシジルの両方を服用するケースもあるようです。これも単体で効果を感じられなかった場合にプラスする形で良いのではないでしょうか。

ルグゼバイブ

これは、女性に多い「びまん性脱毛症」に効果があるとされている新薬です。

びまん性脱毛症は髪自体が細く、生え際や分け目が薄く見え、全体の毛髪が薄くなってしまうなどの症状(びまん性脱毛症タイプ)を改善できるそうです。女性でも服用が可能です。

美容クリニック

内服薬での改善が難しい場合は皮膚科、美容クリニックにて再度診断、相談が必要かと思われます。

私が通っていたクリニックでは、HARG療法というものを扱っていました。
HARG療法(ハーグ療法)とは、再生医療の技術を薄毛治療に応用した「毛髪再生医療」です。男性だけでなく女性にも効果があり、また、育毛や脱毛の抑制の効果まであるそうです。

薄毛の予防

脱毛症にはAGA(男性型脱毛症)だけでなく、様々な原因の物が存在し、基本的に一つだけの原因で薄毛になってる方は少ないとも言われており、同時に各種ケアを怠ってはいけません。

  • 食事
  • 洗髪
  • 頭皮を刺激から守る(UVケア、、整髪剤)
  • ストレスケア

食事

ワカメや、ヒジキなどの海藻類が髪には良いと昔から言われていますが、髪の毛も他の細胞と同様に、タンパク質などの必須栄養素で作られています。また髪や、爪といった部分は身体の細胞が作られる優先順位が低く、栄養不良の場合にはいち早くに症状が現れる部位と言えます。

食事で補えない場合はサプリメントよりはまず、「プロテイン」で不足しがちなタンパク質を補う方が効果に反映されやすいかもしれません。また、質の悪い脂質の接種は肌トラブル、脂漏性皮膚炎をも招きかねません。できる限り、フライドポテトや、スナック菓子などのファストフードは避けましょう。

洗髪

脂漏性の皮膚、頭皮の方の原因として、過度の洗浄で乾燥というものがあります。皮脂は元々皮膚を守るバリアの役割を果たしていますが、それらを根こそぎ取り払ってしまい、異常の乾燥から、異常の皮脂の分泌を招きます。また乾燥から、フケなどを招く場合もあり得ます。

洗髪はお湯のみで行っても半分以上の汚れは落ちるとされています。シャンプーは洗浄力より、低刺激の物を選びましょう。頭皮に爪を立てるのは御法度であり、むしろ強い圧すらも不要で、撫でたり、シャワーのお湯を頭皮に軽く押し当てるのがオススメです。

落ちにくいヘアワックス、ヘアスプレー使用した場合は、シャワーですすいだ後に水けを切り、シャンプー前にトリートメントでクレンジングすることも有効です。

つまり

  1. すすぎ
  2. 水気を切ってからトリートメント
  3. シャンプー
  4. トリートメント

という順番です。

シャンプーで流せないようなあまりに強い整髪剤は控えた方が良いとも言えます。

ちなみに私はボタニカルシャンプーの「ボタニスト」と、最近のヘアセットは「ルベル」のヘアオイルだけで行っています。凝ったスタイリングの際には「DEUXER」のワックス[4]と[6]を使っています。下記に参考リンクを載せておくので参考にしてみてくだださい。

頭皮を刺激から守る

先ほど伝えた洗髪時に刺激を極力与えないこと。整髪剤は頭皮からは避けるようにしてください。

頭をかきあげたり、頭を掻いてしまう癖のある方は要注意です。手は想像以上に不衛生でありそれそのものが刺激となり得ます。また、頭皮を撫でた際に必要な皮脂を削ぎ落してしまうため、乾燥を招き、もしくはそこから皮脂の過剰分泌に繋がります。加齢臭や、頭皮の匂の原因にもなるのでぜひ控えましょう。

割と軽視されている方が多いのが「UVケア」です。紫外線が刺激となり頭皮へのダメージ、あるいは頭皮を守るために皮脂が過剰分泌することがあります。汗をかいたあとは蒸発すると同時に乾燥を招くので、汗はしっかりふき取りましょう。日差しの強い屋外での活動の際は帽子が必要かもしれません。日焼け止めの中には「ヘア」用のものも存在します。クリーム状や、スプレータイプが一般的です。

ストレスケア

ストレスは身体の不具合全般に関与してくるため、髪の毛だけの問題でもないですね。十分な睡眠と休息、適度な運動を心がけ、自分の身体と心と「髪」を守りましょう!

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理学療法士(PT)である上で学んだ医療や身体の知識を使って『美容と健康』に関する情報を発信します。
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