病院に行って、訳も分からず色々な検査や薬をたくさん処方されたなんて経験のある方はいませんか?
大半がそうだと思います。
清算するまで料金もわからないので、思ったより高かったなんて経験も・・・
そんな医療費、収入加算について、現状ある多くの問題点と共に考えてみます。
医療は成果が報酬に反映されるべき
巷では、医療費や、過剰医療の是正の策が呟かれています。
検査や薬を出しただけ収入加算がある「出来高払い」
検査や薬が定額のセット料金になった「包括払い」
どちらの制度にせよ、結果を保証するものではありません。
現在の医療に足りないのは、成果に対する補償がないことだと感じています。
情報的に、肉体的にも不利な医療を利用する側の人からしてみれば、過剰医療であっても、手抜き医療であっても”見破る手段はおそらくない”のですから。
誰でもできる”作業”ではなく、結果が伴う”医療”でなければならないと考えています。
現状は 「出来高払い」 か「包括払い」
- 出来高払い
- 包括払い
現状の医療現場で採用されている多くは出来高払い、ついで、包括払いとなっています。
外来と入院を別の制度、方法でつけている施設もあります。
出来高払い=売れば売るほど
出来高払い制とは、検査をすればするほど、薬を売れば売るほど、手術をすればするほど収入加算が上乗せされる制度です。
当然やればやるほど収入に上乗せされるので、不必要な検査、薬、手術が処方されるケースも珍しくありません。
この制度は、いわゆる過剰医療となりやすくなると言われています。
その結果、返って健康を害するリスクも秘めています。
ではなぜ過剰医療になりやすいのでしょうか?
この出来高払いは、一般のショッピングと形態は同じようにも見えますが、実際には似て非なるものです。
例えば、陳列棚に並んでいる商品を購入する場合、商品の数が増えれば高額になるし、1点でも高額な商品を選び取れば合計金額が高くなるのは当前ですね。
このケースでは、値段や機能性、デザインなどを考慮して、自分の意志で購入を決定することができます。
これが医療ではどうでしょう?
「画像検査と血液検査と尿検査と・・・」
「念のため、お薬を出しておきます」
「手術をすれば、痛いのは治りますよ」
患者サイド、利用者(消費者)から見て、これは選択の余地は果たしてあるでしょうか…?
そもそも、値段の表記も事前には提示されていませんし、検査項目や薬の種類も利用者にはおそらく分からないので選ぶことはできないでしょう。
そして、専門家である医師に薦められれば、Noとは言いづらい状況です。
大抵の人は言われるがままに従うのが一般的でしょう。
これって、医療機関サイド、つまり売る方から見た場合ではどうでしょう?
素人相手なので、押し売りし放題なんですよね。
例えるなら、服をほとんど買ったことがなく、センスや、ファッションにも疎い人が洋服屋を訪れました。
すると、店員が寄ってきて、これ見よがしに
「コレは当店の一番人気ですよ~」
「このブランドが流行ってて、みんなが身に着けてるんで間違いないですよ~」
専門家であるアパレル店員に薦められれば、訳も分からずに買っちゃいませんか?
私は経験があります(^_^;)
もって来てもらった服の値段も見ないまま買ってしまったことが・・・
振り返ると、流行は一時ですし、お店に入る前に予定していた予算を大幅に超えてしまいました。
つまり、服を買うなら相応の知識を持っていないと、選ぶということは難しく、店員か友達に任せる、あるいは相談する形になります。
しかし、知識がないのに、”商品を売りたい”店員に相談してしまったら、おのずと購入する方へと誘導されてしまうのは必然と言えるでしょう。
これが、医療でも同じことが起きていて、過剰医療と言われるようになっています。
包括払い=セット料金
医療費の包括払い制度は、患者が何の病気であったか(診断群分類)によって診療報酬が決まる制度である。
包括払い制度制度では、まず最初から診断結果に対する診療報酬が決められていて、実際に掛かった医療費は後から経費として差し引かれる。
無駄な医療が行われなくなると同時に、最適な医療を行う能力が医療者に求められる仕組みとなる事が期待されている。
簡単に言うと、「○○病の回復コース:××円(検査料込)」というようなセット料金となっています。
どんなにたくさん検査をしても、薬をだしても、料金は変わらないので過剰医療、無駄な医療になりやすい、上記の出来高払いに対する是正策と言える制度です。
しかし、懸念される問題は料金が定額となるため、手抜きをするのではないかという意見です。
例えば、ハンバーガーのセットをお持ち帰りで頼んだのに、袋にポテトが入っていなかった場合、誰が見ても商品が足りないことは一目瞭然なのでクレームとなるでしょう。
しかし、医療では、専門性の高い分野では、提供されるべきサービスが欠けていたとしても消費者は、患者サイドからはおそらくわからないのではないでしょうか・・・。
弱者は食い物にせず、守らなければいけない
出来高払いでは、行った医療行為が多ければ多いほど医療報酬が増えていきます。
必要最低限の効率的の検査・治療を行った場合は収入が減り、回復を長引かせたり、悪化させた場合は収入が増えると言う矛盾があります。
包括払いでは、定額制であり、無駄なサービスの押し売りはおそらくされないでしょうし、金銭的にもこちらの方が安く抑えられ、医療費の削減にもつながるはずですが、内容を保証するものではありません。
みなさんは、何のために服を買いますか?
異性からモテるため、かっこいい、可愛いと褒めてもらいたいから?
目的は様々ですが、仮に目的が叶ったのであれば、ある程度の値段は惜しまないのではないでしょうか。
みなさんは、何をもって料理を選びますか?
安い、高いの値段もありますが…
1番は美味しさ、味ではないでしょうか。
医療機関が利益を出しやすい出来高払い。
医療費と過剰医療を制限する包括払い。
医療を客観的に見た場合、この2つで優先的に考えられているのは医療費(料金)を上げるか、抑えるかということにフォーカスが当てられているように思えます。
しかし、実際に医療を利用する側からしたらどうでしょう。
値段は安いに越したことはありませんし、無駄なサービスは買いたくありません。
一番の目的は自分の悩みを、症状を解決してもらえることではないでしょうか。
検査をして、診断名、病名をつけるまでが、医療になってしまっているような気がします。
求められるのは結果でなければならないはずです。
診断名をプレゼントされたところで症状は一切変わらないのですから。
つまりは、成果に対して報酬が支払われるべきだと私は考えています。
通常のビジネスでは、
「途中までしかできませんでした」
「企画段階では見込みがあったけど、結果が伴いませんでした」
では、誰も納得しませんよね?
改善が見られなかったら、あるいは悪化を食い止められなかったら、一部をキャッシュバックする制度があったり、今より十分な説明が求められるのではないかと思います。
外来では数時間待って、診察は2~3分というのもざらにあります。
診察できる数に制限を設けるのも一つの手段ではないかと考えます。
医療を利用する側の人は、情報的にも、肉体的にもとても弱い立場です。
医療ミスと呼ばれるようなエラーであっても、大抵の場合は医療機関側に有利に働きます。
内部告発でも無い限りは裁判を起こしたとしても難しいのではないでしょうか。
医療を利用する側、つまり、弱者は食い物にせず守らなければならないと思います。
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