身体の悩み

肩こりで頭痛になるって本当?その原因とは?

つらい肩こりで頭痛までも引き起こしている人はいませんか?

デスクワーク、スマホのなどの長時間の使用により首が痛い、肩が痛いといった症状をもった人は後を絶ちません。

肩こり、首痛はいわば、現代病と言っても過言ではないでしょう。

そして、これらを緊張型頭痛と呼ぶのですが、しばしば、片頭痛と混同、間違われているケースもあります。

今回は筋などの軟部組織が原因で起こる頭痛についてみていきましょう。

肩こりで頭痛になるって本当?

肩こりで頭痛になるというよりは、肩から後頭部にかけて付いている筋や、頚椎から後頭骨についている筋の付着部は頭、後頭部付近になります。

これを頭痛として認識してしまうケースがあります。

特に後頭下筋群は目の動きと連動して動くため、文章を目で追うようなパソコン、スマホ、読書はこれらの筋に過負荷をかけることにもなり、目の動きで痛みが誘発、悪化する原因とも言えます。

緊張型頭痛(緊張性頭痛)とは

片頭痛やその他の頭痛を除外した上で運動器(筋、関節、骨、末梢神経など)の問題である頭痛を緊張型頭痛と言います。

緊張型頭痛の特徴として・・・

  • 頭・頸部(頭痛)、肩の痛み
  • 一般集団における生涯有病率は30~78%
  • 女性の方が男性より影響をうける(比率5:4)
  • 10代で発症しピークは30代で
  • 40代以降は年齢と共にわずかに減少する傾向

また、診断が難しく、片頭痛などのその他の頭痛と間違われやすいのが問題となっています。

診断基準

緊張型頭痛のガイドラインにある診断基準を見てみましょう。

  • 頭痛は30分~7日間持続する(慢性は数時間あるいは絶え間なく続く)
  • 以下の少なくとも2項目を満たす(2/4以上)
    両側性
    圧迫感または締め付け感(非拍動性)
    強さは軽度~中等度
    歩行や階段昇降などの日常的な動作で増悪しない
  • 以下の2項目を満たす
    悪心や嘔吐はない
    光過敏や音過敏はあってもどちらか一方のみ

分かりにくいので要約すると・・・

血管や、神経症状がなく、片頭痛でもない頭痛。

つまり、他の頭痛の検査に引っ掛からずに、筋などの軟部組織が原因で起こる頭痛を指します。

どうして頭痛になる?その原因とは?

  • 運動不足
  • 不良姿勢
  • ストレス
  • 肥満

主として、運動不足と不良姿勢により、筋力低下、筋の短縮が生じて、血行不良や、短縮した筋を伸ばそうとした時に痛みとなって現れます。

ストレスは、その痛みによってのストレスと、運動にはストレス解消の作用もあるため、運動習慣のない方に特にこの種の頭痛は多いようです。

また、関連要因の肥満というのは、ストレスと運動不足から起こりやすく、首やアゴ周りにまで脂肪が及んでしまうと、アゴの開閉が本来の運動パターンでは行えなくなり、上位頚椎に負担がかかることになります。

上位頚椎は場所的には後頭部に近いため、痛みとしては頭痛として認識する場合が多く見られます。

不良姿勢の原因と改善

不良姿勢の原因

現代の社会は身体を使った肉体労働よりも、知識労働、デスクワークが圧倒的に多く、仕事中は一日中座りっぱなしでモニターと睨めっこ…なんてことも珍しくありません。

おまけにオフの時間でもスマートフォンの使用により、首、後頭部にかかる負荷は大きなものになります。

つまり、後頭骨に付着する筋が過度に働いた状態が続き、筋のインバランスが頭痛の原因になっているケースがあります。

頭部前方位になる、いわゆる、

">ストレートネックに誘発される症状で緊張型頭痛を伴う場合があります。

上の図は上部頚椎を繋ぐ筋の”後頭下筋群”です。

この筋群は目の動きによっても連動して収縮します。

目で左の方を見れば左側の筋が、右の方を見れば右側の筋が働き、上を見れば両方の筋が収縮することんあります。

長時間のパソコンや、スマホでアゴを突き出した姿勢で目だけで文章や映像を追いかけている動作、時間が続くと筋の短縮を引き起こし、拮抗筋の筋力低下に繋がります。

頭部前方位になると、本来は伸展筋である胸鎖乳突筋は下部頚椎の屈曲に働きを変えてしまいます。

そうなると、下部頚椎の動きは減少し、上部頚椎だけに頼りきった運動パターンをとることになります。

その他日常で不良姿勢の原因となる作業として・・・

  • 読書
  • 車の運転
  • お化粧で鏡をのぞき込む
  • 料理や家事
  • あわない枕

読書は机の上などに腕を置いて、アゴが引けた状態で読むようにすると良いでしょう。

車の運転時はヘッドレストにしっかり後頭部をもたれかからせて、アゴを引いた状態をキープします。

つまり、下部頚椎の前弯は保ちつつ、上部頚椎はお辞儀するようにアゴを引いた状態にすることが重要となります。

【下部頚椎】は前弯

【上部頚椎】は後弯、アゴを引いた状態

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改善のエクササイズ

詳しくはストレートネックの改善の記事を参考にしてください。

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