身体の悩み

骨粗しょう症の治療薬は「ない」ので運動しよう

骨が弱い、骨粗しょう症だと言われたらあなたは何をしますか?

薬を飲みますか?

もし、筋肉が弱いなら何をしますか?

筋肉をつけるために、筋トレをして、しっかり食べるように心がけますよね。

「骨が弱い」の第一選択肢も筋肉と同様に”食事と運動”でなければならないはず

骨や筋などの運動器の問題を薬で解決しようというのはナンセンスではないでしょうか。

薬の大きすぎる副作用と、強い骨を作るのにも食事と運動が重要であることを説明します。

骨粗しょう症の治療薬は「ない」

  • 骨粗しょう症とは
  • 骨粗しょう症のメカニズム
  • デメリットの方が大きい薬

骨粗しょう症とは

骨粗しょう症とは骨量の低下、骨組織の構造異常を特徴とし、骨が脆弱化し、骨折リスクが増大した状態です。

上の図が年代別の有病率になります。

60歳を境に増加傾向で、女性の方が有病率は断然高いと言えます。

これは閉経後の女性ホルモン(エストロゲン)の低下が関与していると言われています。

また、大腿骨の骨折リスクが高くなっているのが分かります。

そして、骨粗しょう症の薬によりこの大腿骨の骨折リスクが上がってしまうとも言われています。

骨粗しょう症のメカニズム

骨も他の細胞と同様に、骨の吸収(破壊)と骨の形成(作る)が行われますが、このバランスが崩れてしまうとどんどん骨密度が低下していきます。

骨の破壊 > 骨の形成
骨が急激に壊れていくスピードを補うように、骨形成の速度も上げようと働きます。
しかし、これは未成熟な骨を作ることになり、十分ではない強度の低下した骨になってしまいます。
 
若年期における不十分な骨量、閉経によるエストロゲン(女性ホルモン)減少、カルシウム、マグネシウム、ビタミンD・Kといったビタミン・ミネラルの欠乏も関与すると言われています。

デメリットの方が大きい薬

骨粗しょう症と診断を受けると、薬剤を処方されるでしょう。

第一選択肢として使われる”ビスホスホネート”ですが、上の項で説明した、骨の破壊を抑制します。

しかし、破壊を抑制するということは、代謝を抑制する

すなわち、老化が進むのと同意になり、同時に骨の形成も抑制されることになるでしょう。

代謝を抑制・・・極端な話、まるで生きたまま”はくせい”にされているような状態でしょうか・・・。

この作用から”がん”の進行を遅らせる効果もあると言われています。

”がん”は細胞の代謝により体中に転移していきます。その代謝を抑制すれば進行はゆるやかになるでしょう。

そして、代謝が抑制されるということは、骨の量そのものは維持されるかもしれませんが、骨の質はどんどん劣化していくことでしょう。

その裏付けとなるのが、副作用で報告されている”顎関節壊死”です。

抜歯後に代謝が抑制されていることから、傷が回復せず菌の侵入により壊死がおこります。

また、手や足を骨折した場合では、その回復も遅くなります。

胃や腸の消化器系の潰瘍や、三叉神経麻痺による顔、あごの痺れなども現れる場合があります。

ここまでの説明でなんのメリットも感じられませんね・・・。

メリットと言えば検査数値が増えるかもしれない、増えても雀の涙程度。転んで骨折するのは変わらないし、むしろ薬を飲んでいるほうが重症になる。

「薬を飲んでいるからこの程度で済んでいます」

「薬のおかげで骨密度は変わりないので維持できています」

と言い聞かせていると思うと・・・

私だったら自分の親には飲ませたくありません。

例え話になりますが、

筋肉が弱かったら、筋肉が落ちないようにする薬飲みますか?

「しっかり食べて、筋トレしよう」

って考えますよね。

皮膚が弱いからって、

「皮膚が弱いから代謝を止めて分厚い皮膚にしましょう」

なんて考えないですよね・・・。

順当に考えれば骨も運動器なので、

運動と食事が一番の選択肢になるはずです。

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骨を強くするなら運動しよう

ウォーキング程度の軽い運動でも骨の質、骨の強度が強くなることは知られています。

筋肉のトレーニング同様に、骨も負荷、刺激を与えてあげることで高齢者であろうと強化が図れます。

しかし、先ほど説明した代謝を抑制する薬を使用している場合は、骨や、軟骨といった組織の回復も抑制されてしまいます。

おそらく、薬を使用している場合は運動を割ける生活になっていくのではないでしょうか。回復しないのだから、ちょっと動いただけでも身体のあちこちが痛くなっても不思議ではありませんし、そうなると、なお更、骨も筋も弱くなるでしょう。おまけに外に出る機会も少なくなり認知機能も低下・・・までついてきそうですね・・・。

骨に与える刺激を考える場合、荷重刺激が最も簡単でしょう。寝ている時より座った状態、それよりも四つ這い、立った状態と負荷が上がっていきます。

しかし、この場合骨の長軸方向にしっかり荷重をかけてあげたいので、背骨が曲がっていたり、極端なO脚、がに股では、背骨や、股関節に加わる負荷は小さくなるでしょう。

そして、筋の収縮によっても、骨を関節的に刺激することに繋がります。

筋は骨と骨とを結んでいるので収縮すると、骨を引っ張っていることになります。

つまり、筋トレは筋以外にも骨にも有効ということです。

スクワットなど自重を使った運動、またはそこにウェイトを追加してあげるのもよいでしょう。

ジムで座って行うマシンよりは立って全身に刺激が加わるフリーウェイトの方がより効果が高いと言えるでしょう。

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骨を強くするのに必要な栄養素

必須の三大栄養素、特にタンパク質は全ての身体の組織の材料となるのでしっかりと食事で補充する必要があります。

またビタミン、ミネラルも必要となります。

  • カルシウム
  • マグネシウム
  • ビタミンD
  • ビタミンK

カルシウム・マグネシウム

カルシウム:500mg
マグネシウム:200~400mg
骨を強くしたいからといってカルシウムを過剰にとっても強くなることはありません。
過剰摂取を続けると心疾患のリスクが上がるとも言われているので摂り過ぎには注意しましょう。
牛乳やその他乳製品や野菜から摂取することができます。
 
マグネシウムに関しては魚類やナッツ類に多く含まれます。下剤としても使われることがあるのでお腹のゆるくなりやすい人は過剰摂取に注意ですね。
 
また、ミネラルウォーターの硬水(ミネラルを多く含む)もカルシウム、マグネシウムを摂取することができます。
しかもカロリー0で(笑)
夏場など汗をかく季節や、”足がつる”のが気になる方にもおすすめです。

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ビタミンD・ビタミンK

ビタミンÐ:50mcg(2,000 IU)
ビタミンK:200mcg~

油に溶ける脂溶性ビタミンとして知られているのがビタミンA・D・E・Kです。

食事で摂取する場合は油と一緒に取ると吸収効率が良いでしょう。

ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進して、骨の形成に関与します。

魚介類、卵、キノコ類などがビタミンDを豊富に含みます。中でも魚介類がより多く摂取することができるのでお肉ばかりではなく、お魚も積極的に食べた方が良いでしょう。

また、日光を浴びることで体内で生成することもできます。あまり外で日に当たらない方はより積極的に摂取しないといけないですね。

ビタミンKは、骨に存在するタンパク質を活性化させ、カルシウムを骨に沈着させる働きがあります。

緑黄色野菜に多く含まれています。その他に、海藻、豆類、植物油などにも含まれます。

ビタミンKは大量に摂取しても健康被害が少ないことから上限は設定されていません。

抗生物質(ステロイド)の長期投与の副作用で腸内細菌が死滅や、ビタミンKの吸収を助ける酵素が低下して、ビタミンK欠乏となる場合があります。

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