- 歩いていると足が痛くなってきて休めば痛みが軽快する。
- 病院に診てもらったら腰の隙間が狭くなっていると言われた。
- 脊柱管狭窄症、あるいはヘルニアの診断を告げられたことがある。
- 腰が原因だと告げられたが、治療を受けても一向に良くならない。
そんな経験のあるあなたの参考になれば幸いです。以下に述べていきます。
脊柱管狭窄症について
一般に多く言われている症状と原因を下記します。
症状の特徴
- 間欠性跛行
- 下肢のシビレ、感覚異常:主に臀部、太もも後面外側、下腿にかけて
- 下肢の筋力低下:主につま立てをする筋肉や、足の指の筋肉
- たいてい50歳以上
原因
- 椎間関節(背骨の関節)に退行変性(老化による組織変化)
- 脊柱管の狭窄(一番太い神経の通路が狭くなっている)
私が経験したケース
ケース1
80代女性の方で、足の親指の力が入りにくくなって足の甲に痺れと痛みがありました。力が入らないことに焦ってすぐに病院を受診し、脊柱管狭窄症の診断をうけて手術を行いました。しかし、術後2か月が経過したにも関わらず症状は全く変化なしという状態でした。立った時に足の甲の痛みが出現・増悪し、腰の動きでは痛みは誘発されませんでした。
そこで足の甲にある抹消神経の触診を行い、症状のある方の足の神経が過敏(感覚異常)になっていて足首を背屈した(反らした)際に痛みが生じたため足首に原因があると考えて治療を行いました。結果、筋力の低下は残ってしまいましたが、シビレと痛みは改善することができました。
行った治療内容は、足の親指を曲げる筋肉のストレッチ(長母趾屈筋)。この筋肉が短縮(硬くなる)と足首の関節の動きに制限を起こし、関節の位置異常を起こすことがあります。ストレッチを行い関節が適切に動くように筋力強化と、足に荷重する練習を行いました。
ケース2
60代男性の方で、太ももの前に痛みとシビレがあり、長距離の歩行でより症状が強くなるため病院へ受診しました。腰椎椎間板ヘルニアの診断を受けて神経を除圧する手術を行いました。この方の場合以前にも同じ症状でヘルニアの手術を行っており2回目の手術となります。しかし、術後1か月後でも症状は依然変わらずという状態でした。問診で症状の確認をしてみると、「立っていた方が楽」「座っている時の方が痛みがでる」「階段や車の乗り降りで痛みがひどくなる」との回答をいただきました。
このケースの場合でも腰椎での痛みは誘発されませんでしたので、末梢神経の検査を行うことにしました。太ももの前の抹消神経(大体神経)の触診を行い、症状がある側で過敏になっていることを確認することができました。股関節を曲げた際に痛みが誘発・増悪することが確認できました。症状のある股関節では、曲げた際に神経のはさみこみがあり、可動域の制限もありました。
治療内容として臀部の筋肉と股関節のストレッチ、歩行時や階段昇降、荷物を持ち上げる動作で使用する形を指導と筋力トレーニングをし、適切な形で股関節に荷重できるように練習を行いました。
その結果、当初の痛みは改善されました。しかし、股関節の可動域制限があったせいで変わりに膝の関節が過度に動かされていたせいで関節がかなりルーズになっていました。現在、膝に関しての痛みは出ていませんでしたが、予防していくことを伝えトレーニングを続けるよう強く勧めました。
手術が勧められる基準
近頃では脊柱管狭窄症や、椎間板ヘルニアといった疾患では極力手術を行わないのがベターとなっています。もし積極的に手術を勧められた場合は立ち止まって、考える機会を設けるようにしましょう。
症状が重く、手術が勧められるケースは
- 膀胱障害:尿失禁や、尿がでにくくなったりコントロールができない症状
- サドル麻痺:お尻の周りのシビレ、感覚異常がある
- 筋力低下が重症例
上記の症状が無ければ基本的に保存療法が良いとされています。
まとめ
上記の2つのケースのように末梢神経が、関節や筋肉の影響により痛みやシビレを伴う場合があります。また、高齢の場合に画像を撮影した場合、高確率で脊柱管狭窄症の診断名を伝えられます。これは老化現象の一種であり、直接的に症状と一致するとは限りません。手術を行う前に本当に腰に原因があるのか、考えた方が良いでしょう。
- いつから痛いのか
- 何をしたら痛いのか
- 楽な姿勢はあるのか
- どの場所に痛みや、シビレが強いのか
- 実際に痛みを誘発・再現できるのか
などを具体的に専門家に伝えられるとスムーズに原因診断が進むかと思われます。
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