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運動療法の3原則「刺激・誘導・補助」【美容へ応用可】

新しい「○○法」「××メソッド」などに飛びつき、流されるクセはありませんか?

運動療法、エクササイズ、ダイエットなどは日々、新しいメソッドや、考え方がアップデートされています。

中には新たに方法に名前がつけて真新しさを強調しているものもありますね。

これは良い物だ」

と判断するだけの基準は持っていますか?

「良くわからないけど、みんな使っているから・・・」

使ってみて効果がでれば良い物かもしれません。

しかし、内容を意図を理解していないと、それに似た何かになってしまう可能性もありますし、新しく現れた方法全てに飛びついていては自分の考えが全く反映されていないことにもなります。

運動療法の基本には「刺激・誘導・補助」の3原則が存在します。

この内容から外れていなければ、しっかりと地盤となる考えを持っていたならば、新しい知識を参考に自分の物にできるはずです。

骨折であろうと、手足が痺れている方、脳卒中の方であろうと運動器(筋・骨・関節・神経)にアプローチを行います。

病気や疾患にアプローチを行うのではなく、身体(解剖・生理学)にアプローチを行うという前提を持っている必要があります。

また、この3原則は美容ダイエットにも考え方を応用することができます。

マネをするだけではない、流行に流されない自分だけの基盤を築きましょう。

運動療法の3原則「刺激・誘導・補助」【美容へ応用可】

刺激・誘導・補助の3原則を使って、運動器である筋・骨・関節・神経にどのような影響があるのか。何が作用しているのかを常に頭においておく必要があります。

それは、ダイエットであっても、個人で行う筋トレであっても理屈は同じはずです。

より健康的に、より良い状態を目指すために運動はあるべきと考えます。

  • 刺激:外乱刺激、他動運動、自動運動
  • 誘導:口頭指示、自動介助運動
  • 補助:補装具、道具、環境設定
自動運動=自分で行う運動
他動運動=他人にしてもらう運動
自動介助運動=自分と他人、または補助具を使った運動
 
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刺激

これは最も理解がしやすい括りになるかと思います。

むしろ、他2つの誘導と補助の影響を深堀していくと、この刺激に辿りつくはずです。

最も分かりやすい例を挙げると、自重を使った運動や、重り(ウェイト)を使った運動は、骨や、関節、軟骨、筋、神経といった運動器全般に刺激をもたらします。

筋を狙った”刺激”では、他動運動で行うマッサージや、ストレッチなどが当てはまります。

神経系を狙った”刺激”では、他動運動なら、神経の動き、滑走性の向上を目的に神経モビライゼーションが行われます。

自動運動では、1RMの90%以上の高負荷の重量を挙げることで神経系の強化を図ることができます。

関節を狙った”刺激”では、他動運動なら、関節の可動性を向上目的に関節モビライゼーション、マニュピレーションが行われたりします。

自動運動では、四つ這いになり肩関節への荷重や、股関節の屈曲位での荷重が代表的でしょうか。

誘導

先ほどの刺激と同様に最終的なアプローチ先は運動器です。

口頭指示や運動方向の”誘導”を行い、間接的に刺激を加えます。

例えば「広背筋を動かしたい」と思っても背中の筋肉という情報しかない人に対しては単独で収縮するのは難しいでしょう。

運動の方向を自動介助運動で誘導してあげて、筋が収縮しているのを「見せる(視覚)、触る(触圧覚)」といった情報でフィードバックをしてあげる必要があります。

筋トレでも収縮方法がわからないままガムシャラに行ってもフォームが崩れたり、狙った負荷が入らなければ効果は低下、あるいは無いでしょう。

この”誘導”は主には他人に手伝ってもらって、あるいは、チューブで運動のベクトルを矯正するなどで使われます。

”刺激”を円滑に行うための”誘導”といったところでしょうか。

そして、脳卒中や、中枢神経系の障害では、「触った感覚が分からない」といった感覚麻痺は頻繁に起こります。この感覚を補うために、視覚情報や、他動的に運動を誘導させて神経を刺激していきます。

また、通常なら目をつむって、視覚情報がなくても自分の手足の位置は感覚的にどこにあるかわかるはずですが、深部感覚の異常、位置覚異常によりどこにあるかわからなかったり、自分で感じている感度実際の位置に誤差が生じます。

ここを誘導して、新たな神経回路を構築していきます。

失った、異常をきたした感覚を補うためにもフィードバックや、誘導、刺激は使われます。

・視覚:鏡で見る、映像を見る、実演を見る、筋の収縮を見る
・触圧覚:収取した筋は硬くなるので触って確かめる

補助

装具療法や、道具で機能を補ったり、広い意味では代償的な運動パターンもこの”補助”に含まれます。

”補助”は、一般に自分の筋トレやエクササイズをしていたり、一部の医療機関や、トレーニングジムで勤務される人はパッとしないかもしれませんが、介護や、高齢者、障害者を考えた場合はとても重要になる考えになります。

「できないなら諦める、成果がでない直接刺激を入れ続ける」

この補助という概念がなければ、高齢者や障害者では改善は厳しく、あるいは低い天井になってしまうでしょう。

そうでなくても、捻挫を繰り返したゆるゆるの足首を補うサポーターや、ウェイトトレーニングでも関節を守るために肘・手首・腰などをサポートするガジェットが使われていますね。

また、チューブの”補助”を使って運動ベクトルを”誘導”して、狙った筋肉を”刺激”するといったように3原則の全てが関わってくるパターンもあります。

歩けない人に対して、装具で歩行を練習して、後に補助を減らしていって、補助をなしにするといった方法を取ることもできます。

例えば、自転車を初めて乗った時は補助輪を2つ付けて、慣れてきたら1つにして、最終的には補助輪をはずして…というプロセスに似ていますね。

美容やダイエットへの応用

この「刺激・誘導・補助」の3原則は美容や、その他の分野にも応用することができます。

例えば、美容なら「顔の弛んで下に落ちて、エラが張ったように輪郭が四角に見えてしまう」という悩みに対して…

  1. 顔の皮膚や、筋をマッサージで直接的な”刺激”を行う。
  2. 「うー、いー」体操で口周りの筋を鍛えて皮膚と脂肪を上へ持ち上がるように”誘導”する。
  3. お化粧で影を作ったり、髪型で顔の見える面積と形を変えたり”補助”を行うといったアプローチを行うことができます。

ダイエットでは、

  1. 運動刺激によるカロリー消費を促す。
  2. 習慣化を誘導するための記録や、食事のルールを設ける。
  3. ダイエット仲間に活を入れてもらったり、トレーナーに相談してサポートしてもらう。

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その他の目標に対する応用

運動療法の3原則を応用して、目標に向かった活動を考えるなら・・・

  • 刺激:直接的な自発的な行動
  • 誘導:間接的に刺激を誘導するルール、ルーティンを設ける
  • 補助:道具や他人の力を借りる

もし、あなたの行っている活動内容で、3つうち1つでも抜けているのなら・・・

「まだ伸びしろがある!」

と前向きに捉えて、「刺激・誘導・補助」を使ってステップアップに挑んでみましょう!

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